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レバノンの“絶望”に追い打ち、ベイルート大爆発、攻撃説も(Wedge) - Yahoo!ニュース

レバノンの“絶望”に追い打ち、ベイルート大爆発、攻撃説も(Wedge) - Yahoo!ニュース

 レバノンの首都ベイルートの港湾地域で4日夕、大規模な爆発が2回発生、100人以上が死亡し、約4000人が負傷した。衝撃は280キロ離れた地中海のキプロス島にも伝わった。貯蔵されていた硝酸アンモニウムが事故で爆発したとの見方が有力だが、イスラエルの破壊工作説も。デフォルト(債務不履行)と反政府デモの混乱が拡大する同国の“絶望”に追い打ちがかかった。

ゴーンの逃亡先の住居も被害

 それにしても凄まじい爆発だった。地元のメディアなどによると、爆発は数秒内に2度にわたって起こり、2回目の爆発の方がはるかに大きかった。倉庫に6年前から貯蔵されていた2750トンもの化学物質「硝酸アンモニウム」が火災によって引火したのが直接の原因らしい。  現場はキリスト教徒の居住地区である東ベイルートの繁華街に近く、住宅や商店、レストランやナイトクラブなどの多くが被害を被った。2キロほどの所には日本大使館やレバノン首相府もある。ブラジル紙によると、昨年末に日本から逃亡した日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告の住居も約5キロのアシュラフィーエにあり、キャロル夫人が「住宅が壊れた」と語ったという。  小国レバノンは中東の“柔らかい脇腹”と呼ばれ、多数の宗派が入り乱れて存在するモザイク国家だ。フランスの旧植民地として、自由な空気があふれていたこともあり、中東のスイスとも呼ばれた。特にベイルートはナイトクラブやカジノが栄え、夜の歓楽街を求めて、ペルシャ湾岸の金持ちが数多く訪れた。  しかし、中央政府が脆弱なこともあり、75年から90年までキリスト、イスラエム教徒の間で内戦が続いた。この間、シリアやイスラエルが軍事的に介入し、イランやサウジアラビアなども水面下で影響力を行使し続けた。ギャングまがいの多くの武装組織が乱立し、ベイルートでは連日のように爆弾事件が発生、外国人を誘拐する人質事件も頻発した。  82年、同国に侵攻したイスラエル軍がパレスチナゲリラを追い出した後、一時的に米英仏の平和維持軍が駐留し、治安維持に当たった。だが、その平和はつかの間だった。83年4月に西ベイルートのイスラム教徒地区にあった米大使館が爆破され、60人以上が死亡した。  10月には米海兵隊司令部と仏駐留軍本部にテロ組織「イスラム聖戦」の爆弾車が突っ込み、米海兵隊員241人と仏軍兵士70数人が犠牲になった。当時、筆者は通信社の記者としてベイルートに常駐し、オフィスは地中海の近くにあった。この2つの爆弾事件の際には現場で飛散した遺体の傍らで取材した。今回の爆発をこれらの爆弾事件に重ね合わせる市民も多かっただろう。

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2020-08-06 03:34:39Z
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