2020年05月01日07時44分
【ワシントン時事】米国の情報機関を統括する国家情報長官室は３０日、声明を発表し、新型コロナウイルスについて、「中国が起源」とした上で「人工的なものでも、遺伝子組み換えされたものでもないという科学的な総意に同意する」と表明した。
新型ウイルスのまん延をめぐり、中国の初動対応の遅れや隠蔽（いんぺい）を非難するトランプ政権内では、ウイルスが最初に発生した中国湖北省武漢市にあるウイルス研究所から何らかの理由で流出した可能性を指摘する声が浮上。米メディアは、政権が情報機関に「武漢研究所説」の証拠を見つけるよう要請したと報じていた。
これに対し国家情報長官室は、新型ウイルスの流行が、同ウイルスに感染していた動物と人との接触が原因か、武漢市にある研究所の事故によるものかの判断については、「新たな情報を引き続き精査していく」と述べるにとどめた。現時点では「武漢研究所説」を裏付ける証拠はないとの認識を示した形だ。
一方、トランプ大統領は３０日、記者団から「武漢研究所説」を支持する確度の高い証拠を見たかと問われ、「見た」と主張。ただ詳細については言及を避けた。
2020-04-30 22:49:17Z
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