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ウクライナ情勢巡り米ロ外相が来週会談、国防相は18日に協議 - ブルームバーグ

ウクライナ情勢巡り米ロ外相が来週会談、国防相は18日に協議 - ブルームバーグ

ロシア軍によるウクライナ国境付近での部隊増強で緊張が再び高まる中で、ブリンケン米国務長官はロシアのラブロフ外相に対し、来週欧州で米ロ外相会談を行うことを提案。これに対しロシアが来週後半の日程を提示し、米国はそれを受け入れた。バイデン大統領は17日、軍事侵攻の可能性は依然として「極めて高い」と警告した。

  ロシアのショイグ国防相は18日、米側の要請を受けてオースティン米国防長官と電話会談を行う。ロシア国防省を引用してインタファクス通信が報じた。

  ロシアはウクライナ侵攻の計画をあらためて否定。安全保障を巡る米国側の提案に対し、不十分だと回答した。ウクライナ軍と親ロシア派武装勢力は、ウクライナ東部での停戦合意に違反したと互いに批判し合っている。

  ウクライナ情勢を巡る主な動きは以下の通り。

アジア含む国際社会の秩序に影響

  岸田文雄首相は18日午後の衆院予算委員会で、ウクライナ問題は「欧州にとどまらずアジアを含む国際社会の秩序に関わる」との認識を示した。ロシアがクリミアを併合した2014年当時と比べて国際情勢は「ずいぶんと変化をしている、異なっている」と指摘。仮にロシアがウクライナに侵攻した場合の経済制裁などの対応について問われると、「状況の変化に応じてG7をはじめとする国際社会との連携を大切にしながら、対応を考えていかなければならない」と述べた。

米大統領が欧州首脳と電話会談へ

  ホワイトハウス当局者は、バイデン大統領が18日午後に欧州各国首脳と電話会談し、ウクライナ国境周辺でのロシア軍の兵力増強や抑止・外交の継続的取り組みを議論する予定であることを明らかにした。

米ロ外相会談、来週開催

  米国務省のプライス報道官は17日、ブリンケン国務長官とラブロフ外相による米ロ外相会談を開く案に対し、ロシア側が来週後半の開催を提案し、米国がそれを受け入れたことを明らかにした。

日本は外交努力を継続

  松野博一官房長官は18日午前の会見で、ウクライナ情勢については「さまざまな外交努力が続けられているものの、引き続き予断を許さない状況」と説明。日本としては緊張緩和に向けた粘り強い外交努力を続け、「G7をはじめとする国際社会と連携し、実際の状況に応じて適切に対応していく」と述べた。

日ロ首脳が電話会談

  岸田首相は17日夜、ロシアのプーチン大統領と電話会談し、ウクライナ情勢に「重大な懸念を持って注視している」と伝達した。「力による現状変更ではなく、外交交渉により関係国が受け入れられる解決方法を追求すべきである」とも伝えた。

  プーチン大統領からはロシア側の立場について説明があったという。両首脳は、平和条約をはじめとする日露関係やウクライナを含む地域・国際情勢について対話を続けていくことで一致した。

ウクライナ東部で緊張高まる

  ウクライナ政府は、ロシアの支援を受けている武装勢力が17日にウクライナ軍への砲撃を増やしたと主張した。国連安全保障理事会はこの日、ウクライナ軍と親ロシア派武装勢力の紛争を終結させるための「ミンスク合意」の履行について協議するため、安保理議長国ロシアの要請で会合を開いた。

  ウクライナのレズニコフ国防相は声明で、「ロシアが支援する違法な武装勢力が挑発行為を増やしている」と指摘した。親ロシア派武装勢力による停戦違反が40件近くあり、17日には幼稚園や学校などが攻撃を受け、軍人2人と民間人2人が負傷したとウクライナ側は説明した。

  武装勢力側はウクライナ軍が停戦に違反したため応戦したと主張している。

  停戦状況を監視している欧州安全保障協力機構(OSCE)の外交官は、ウクライナ東部で動きが増え、懸念は高まっているが、過去に見られたものを上回るような状況ではないと指摘した。

Daily Life in Kyiv Amid Heightened Jitters

「団結の日」にウクライナ国旗が投影された建物(キエフ、2月16日)

Photographer: Ethan Swope/Bloomberg

NATO加盟を断念せず  

  ウクライナのマルカロワ駐米大使は17日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「レッドラインを越えない限り」同国東部で持続的な停戦をどのように実現するかについて協議する用意があると発言。「わが国の主権と領土の保全は決して放棄しない」と述べ、北大西洋条約機構(NATO)加盟も諦めないと強調した。

ウクライナのマルカロワ駐米大使がブルームバーグテレビジョンとのインタビューで語る

Source: Bloomberg

欧州諸国、対ロシア制裁の影響から経済守る方法模索

  ドイツやフランス、イタリアなど欧州連合(EU)加盟国は、西側諸国がウクライナを巡りロシアへの制裁を発動した場合を想定し、EU経済を影響から守る方法を見つけるよう水面下で働き掛けている

ロシアは侵攻の「口実」作りを計画-米国務長官

  ブリンケン米国務長官は17日の安保理会合で、ロシアが「向こう数日以内」にウクライナに侵攻する「口実」をつくろうとしていると主張。さらなる詳細は示さなかった。同長官はさらに、ロシアのラブロフ外相に書簡を送り、欧州で来週会談することを提案したと明らかにした。

在ロシア米大使館のナンバー2を追放

  ロシアは、在ロシア米大使館のナンバー2であるゴーマン首席公使を国外に追放した。これについて米国務省の報道官はいわれのない措置だと述べ、対応を検討していると説明した。

ロシアが「偽旗作戦」-バイデン大統領

  バイデン大統領は17日、ウクライナ侵攻が起きる可能性は「極めて高い」とし、数日内に攻撃が開始されるとの見方を示した。

  バイデン氏は演説のためオハイオ州クリーブランドに向かう前にホワイトハウスの外で記者団に対し、「ロシアが侵攻の口実作りのために偽旗作戦を進めていると確信できる根拠はある」とも述べたが、詳細には触れなかった。

  ロシア大統領府のペスコフ報道官は、「不幸なことにこうした声明で緊張が引き続き高まっている」と述べ、バイデン氏の指摘を否定した。国営ロシア通信(RIA)が伝えた。

President Biden Travels To Ohio

記者団に語るバイデン大統領(2月17日)

Photographer: Jim Lo Scalzo/EPA/Bloomberg

  米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は、「ロシアの侵攻が目前に迫っているという証左を得ている」と語った。

 

原題:Lavrov to Meet Blinken Next Week, U.S. Says: Ukraine Update、Russia, U.S. Defense Ministers to Talk Friday: Interfax(抜粋)

(18日の米ロ国防相会談の予定を加えて更新します)

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2022-02-18 05:25:30Z
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