2022年03月04日19時06分
航空自衛隊小牧基地に駐機する政府専用機＝２０２１年８月２５日、愛知県豊山町
政府は４日、国家安全保障会議（ＮＳＣ）を首相官邸で開き、ロシアに侵攻されたウクライナを支援するため、自衛隊の装備品を供与する方針を決めた。同国からの要請を受けたもので、防弾チョッキやヘルメットなどを送る方向だ。武力攻撃を受けている国への防衛装備品提供は異例。
岸信夫防衛相は４日午後、供与の狙いについて防衛省内で記者団に対し、「ウクライナの国民を最大限支援するとともに、国際社会と連携・結束し、国際秩序を保守するとのわが国の方針を明確に示すものだ」と述べた。
自衛隊法１１６条の３は、自衛隊の任務に支障がない範囲で装備品を他国に渡すことを認めている。今回、対象として防弾チョッキとヘルメットのほか、非常用食糧や防寒服、テント、発電機、カメラ、衛生用品などを想定。他国に装備品を供与する条件を定めた「防衛装備移転三原則」の範囲内で、殺傷能力がないものとする。
2022-03-04 06:33:00Z
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