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国連で強まるロシア包囲網...ウクライナ侵攻に非難相次ぐ 中国も「見たくない地点まで来た」と距離感 - 東京新聞

国連で強まるロシア包囲網...ウクライナ侵攻に非難相次ぐ 中国も「見たくない地点まで来た」と距離感 - 東京新聞

1日、国連総会緊急特別会合で演説するドイツのベーアボック外相=AP

1日、国連総会緊急特別会合で演説するドイツのベーアボック外相=AP

 【ニューヨーク=杉藤貴浩】国連総会緊急特別会合は2日目を終え、計100カ国以上が演説した。総会決議にはロシアの侵攻を止める法的拘束力はないが、多様な背景を持つ国々が公開の場でロシア非難を重ね、国際世論の包囲網が強まる形となった。

◆ドストエフスキー引き「罪そのものに罰せられる」

 「ラスコーリニコフは『自分は例外的に殺人を犯してもよい』と考えたが、最後は罪そのものによって罰せられた」。会合初日の2月28日に演壇に立ったポーランド代表は、ロシアの侵攻を、同国の文豪ドストエフスキーの「罪と罰」を引いて強く批判した。

 身近な安全保障を揺るがされた欧州諸国の怒りは強く、英国は「国連が防ごうとしてきた戦争の惨劇をロシアが招いた」と強調。フランスは「残忍で犯罪的な行為」と指弾した。

 ドイツのベーアボック外相は、キエフの人々が避難する地下鉄駅で数日前に生まれた赤ちゃんの話を紹介。「ナチス・ドイツが始めた戦争の後、平和と安全を守るために国連は生まれた」と訴え、拍手を浴びた。

 欧米による支配の歴史を持つ中小国も声を上げた。ケニアは「大国だけが利益を得ることに同意しない。今、最も求められるのは私たちを断崖から遠ざけるための外交努力だ」と強調。ジャマイカは同国出身のレゲエ歌手ボブ・マーリーの名曲の歌詞を使い「目を覚ませ、立ち上がれ、ウクライナの人々の権利のために」とアピールした。

 日本の石兼公博国連大使も「最も強い言葉でロシアの侵攻を非難する」と述べ、各国と歩調を合わせた。

◆理解示したのは北朝鮮、シリア、キューバなどごく少数

 一方、ロシアへの理解を示したのは北朝鮮やシリア、キューバなどごく少数。安保理決議案の採決では棄権した中国からも「見たくない地点まで状況は進んでしまった。ある国の安全保障が他の国の安全保障を犠牲にすべきではない」と、ロシアに距離を置き始めたともとれる発言が出た。

 総会は2014年、ロシアのクリミア半島併合を認めないとする決議案を賛成100、反対11、棄権58で採択しており、今回の一つの目安とみられている。

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2022-03-02 11:30:57Z
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