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一夜にして起こる静かな革命
すべては、なんとなくで、乱れがない。 確認のために10月27日の新聞を集めてみた。毎日、朝日、読売、日経、東京。 読売のみが「眞子さま・小室さん結婚」と、さま付けを続行。読売は見出しも大きく、皇室メンバーへの尊敬を保持している感じがある。読売に関しては、皇室へのスタンス的なものが感じられる。 他の各社は、表記が「さん」になる旨のお断りがある。東京新聞の「お断り」が目立ったので、引用する。 「秋篠宮家の長女眞子さまは、結婚で皇族の身分を離れました。今後は原則として小室眞子さんと表記し、敬語は使用しません」 敬語は使用しません。 わたしは静かな衝撃を受ける。 一瞬の変貌。 ひそやかに。一斉に。 表記する新聞社や新聞記者たちは、申し合わせたのだろうか、どこかに通達や申し送りがあったのだろうか。通達があったとしてもないとしても、これだけ些細で重大な変更をなぜ、こんなにも自然に、してしまうのか。 不意に、戦後に一夜にして新聞のトーンが変わったというのはこんな感じか? と思った。静かな革命。ほとんど同じ外見の下で、革命が起きている。 天皇制を論じるとき、わたしが感応してやまないのは、その制度面もさることながら、天皇と皇室をめぐる、人々の、こうした本能的な態度とも言える反応なのである。 わたしは、天皇や皇室がなんであるかを、「日本人とはなにか」を考えるように、重要な問題として考えていた。日本人に生まれ育った者として、これが「日本人とはなにか」という問いと、抜き差しがたく関わっている気がした。 いや、抜き差しがたくというよりは、浸透した水のように、まじって一つになった水からひとつのものを取り出せないように、在るような気がしていた。ふだん、意識しているわけでもないのに、それに影響を受けている。だからむずかしいのだと。 わたしが語りたいのは、そういうもののことだ。ひとつの結婚のことではない。 特異なイベントには、問題の本質が凝縮されて出る。だから、結婚のことを扱っている。
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