先行逃げ切りの強さ
中日は7月28日の広島戦(マツダ広島)から10月25日のヤクルト戦(神宮)まで、6回終了時点でリードしていた試合において37連勝を飾った。約3カ月間、7回以降の逆転負けを許さなかったということだ。シーズン序盤は最下位に沈みながら、後半戦に巻き返し、3位でフィニッシュできた最大の要因である。
表を見れば“勝利の方程式”は明確だ。登板数のトップ2は祖父江大輔25試合、福敬登22試合。3番目は抑えのR.マルティネスで18試合。強力リリーフ陣“大福マル”と呼ばれた所以(ゆえん)であり、祖父江と福は最優秀中継ぎのタイトルを獲得した。マルティネスは10月22日に体幹コンディション不良で登録抹消。これがなければセーブ王のタイトルも手に入れ、チームも2位で終えることができた可能性は高い。
37連勝中、7回以降の失点は25で自責点は24。防御率は1.95だが、1点も与えないまま終わらせた試合が24試合もある。特筆すべきはエース大野雄大だろう。37連勝のうち9勝を一人で稼いでしかも無失点。大野雄の20年初勝利は7月31日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)だから、この37連勝は大野雄の初勝利とともにスタートしたと言える。20年は10完投を誇ったエースはリリーフ陣に休養を与えた意味でも貢献度が大だ。 20年の中日の勝利数は60勝。6回終了時点での内訳をみると、リードしていれば37連勝を含む49勝。同点の場合は6勝、リードされていての勝利は5勝となる。先行逃げ切りは勝利への近道だが、中日の場合はそれが特に顕著。サヨナラ負けも一度もなかった。
記録CHECK 7回以降の逆転負けは?
逆に6回終了時点でリードしながら敗れた試合は4試合。ただ、その4試合はすべて1点のリードしかなかったから投手陣を責めるのは酷であり、4試合は十分に合格点。チームの敗戦数55を6回終了時点での内訳で見れば、リードしていての敗戦が4、同点での敗戦が3、リードされていての敗戦は48もある。つまり6回終了時点でリードしていれば強い一方、リードされていると弱いのも特徴。21年に向けての大きな課題だ。
週刊ベースボール
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