国連教育科学文化機関（ユネスコ）の世界遺産に登録されているアフガニスタン中部バーミヤン遺跡で、イスラム原理主義勢力タリバンが２００１年に破壊された大仏立像の周辺を掘削した。ドイツメディアが３０日までに報じた。
タリバン暫定政権のバーミヤン州知事は共同通信の取材に「仏像は安全だ。近くに宝物が埋まっているとの情報があり掘った」と語った。報道によると、タリバンは大仏立像が収められていた「仏龕」の背後など、仏像から数十メートル離れた場所を掘削した。考古学者が、地中に仏教寺院跡が存在する可能性を指摘している場所だという。地元当局は「誤った情報に基づき掘った。穴は埋め戻す」とコメントしたという。
バーミヤン遺跡は０１年、旧タリバン政権によって２体の大仏立像が破壊され、０３年に世界遺産登録と同時に危機遺産に指定された。（共同）
2022-01-30 14:29:54Z
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