![](https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200729/K10012538381_2007291123_2007291135_01_02.jpg)
政策の立案は古く、戦後間もない昭和30年代、日本が原子力発電の導入を決定した段階から、国の長期計画の中で、最終的に「核燃料サイクル政策」を完成させると明記していました。
ねらいは石油、石炭などの化石燃料が乏しい日本で、核燃料の原料の「ウラン」をリサイクルすることで、エネルギーを有効利用しようというもので、プルトニウムを「準国産」の資源と位置づけるものでした。
核燃料サイクル政策は2つのリサイクルの輪からなりたっています。
その1つが一般の原発でリサイクルを進める方法です。
その仕組みです。
原発で使い終えた核燃料を再処理工場に運び、プルトニウムを取り出します。そのプルトニウムをウランと混ぜ合わせて「モックス燃料」と呼ばれる特殊な燃料がつくられ、原発で再び使用されることになります。
これをプルサーマル発電と呼びます。
もう一つが高速炉によるリサイクルの方法です。
一般の原発で使い終わった核燃料を再処理工場に運び、同じようにプルトニウムを取り出します。
プルトニウムはウランと混ぜ合わされた高速炉用の特殊なモックス燃料に加工されたあと、高速炉で利用されます。
高速炉やプルサーマル発電では使ったモックス燃料からも再びプルトニウムを取り出し再利用します。
このときには今回の再処理工場とは別の「第二再処理工場」でプルトニウムが取り出されて、また燃料に加工されます。
このように2つのリサイクルの方法でプルトニウムを何度も使うことを想定しています。
これにより、海外からの輸入に頼るウランの節約につながり、理論上、数千年にわたってエネルギーを安定供給できると国の研究機関は説明をしています。
しかし、この2つのリサイクルの輪はまだ完成していません。
高速炉の実用化のめどはまだたっていないうえ「第二再処理工場」と高速炉むけのモックス燃料をつくる工場はまだ構想段階です。
2020-07-29 03:45:00Z
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