自民党の岸田文雄・新総裁(64)は29日、党本部で記者会見し、党役員・閣僚人事の方針について「総裁選を通じて党が多彩な人材を持ち、中堅・若手をしっかり登用すると言ってきた。老・壮・青のバランスが必要だ」と述べた。総裁選を戦った河野太郎行政改革担当相(58)=麻生派=や高市早苗前総務相(60)=無派閥、野田聖子幹事長代行(61)=無派閥=の起用が焦点となる。在任5年を経過した二階俊博幹事長(82)=二階派=は交代させる。
岸田氏は、総裁選の3候補について「一緒に政策論争をする中で素晴らしい能力を実感した」と評価し、何らかの役職に起用する考えを示した。総裁選で提唱した幹事長以下の党役員任期を「1期1年、連続3期まで」とする案については「党改革に対する思いは1ミリたりとも後退していない」と述べ、堅持する考えを示した。二階氏の後任幹事長については「大変重要な役職だ。まだ具体的な名前が確定したものではない」と述べるにとどめた。
党役員任期は30日までだが、「できるだけ急ぎたいが明日1日はやはりかかるのではないか」と述べた。新旧役員は、10月1日にも交代する。
二階氏の後任幹事長には、萩生田光一文部科学相(58)=細田派=や甘利明税調会長(72)=麻生派、茂木敏充外相(65)=竹下派、高市氏などの名前が挙がっている。【野間口陽】
2021-09-29 11:16:45Z
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