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タリバン初の会見を読み解く 女性尊重や恩赦、本当か [アフガニスタン情勢] - 朝日新聞デジタル

タリバン初の会見を読み解く 女性尊重や恩赦、本当か [アフガニスタン情勢] - 朝日新聞デジタル

 イスラム主義勢力タリバンが17日、アフガニスタンで権力を掌握して初の記者会見を開いた。姿を見せたのは、これまで公の場に現れたことがなく、謎に包まれていた報道担当のザビフラ・ムジャヒド幹部。その発言に世界の注目が集まった。

 ムジャヒド幹部は会見で何を語ったのか。武力で政権を崩壊させたタリバンは、これからどう国家運営を進めるつもりなのか。敵対してきた国内各派や、抑圧してきた女性の扱いはどうなるのか。発言の裏に込められた意図を読み解く。

 17日夜、カブール市中心部の外務省の向かいにある報道センター。ターバン姿のムジャヒド幹部は、黒くて長いひげを蓄えていた。会見場の正面に設置された長机の中央に座り、集まった数十人の報道陣を見渡した。

 これまでムジャヒド幹部の所在は秘中の秘。写真も出回ったことがなく、タリバン幹部の中で最も謎めいた人物の一人だった。ムジャヒド幹部はカメラの位置を目で確認した後、現地のパシュトゥー語で淡々と語り始めた。

 ひとこと目に発した言葉は、勝利宣言だった。「我々は(米軍など)外国部隊を追い出した。国民とこのことを祝いたい。国民にとっての誇りだ。自由と独立の追求は、どの国にも認められた正当な権利だ。占領からの解放を求め、20年にわたって苦悩した末、我々はこの正当な権利を遂行した」

 タリバンは20年間、米軍をはじめとする外国部隊を「侵略者」、その支援を受けるアフガン政府を「傀儡(かいらい)」と呼んで戦った。外国部隊を追い出すことは、戦いを続ける大義だった。

 人権については、どう語るのか。タリバンは、政権の座にあった1996~2001年、女性の教育や社会進出を妨げて国際的な批判を浴びた。政権崩壊後の2001年以降は反政府武装勢力となり、「市民を傷つけない」と言いながら民間施設を標的に自爆テロを頻発させた。会見で話す内容はうのみにできないが、ムジャヒド幹部は、こう語った。

 「女性にかかわる問題は非常に重要だ。イスラム法の範囲内で、女性の権利を尊重する。男性と女性は同じ権利を持つ。我々のルールや制限のもと、女性は様々な活動ができる。教育分野や保健分野などだ」「一定の枠内で働き、学ぶことができる」

 女性の人権に配慮をのぞかせてはいるが、いずれもイスラムの教えにもとづく「制限」や「枠」の範囲内、という条件付きだった。何が認められ、何が認められないかはタリバン次第で、依然としてはっきりしない。

 この点について、会場の記者から「女性はメディアで働くことが許されるのか?」と質問されると、ムジャヒド幹部は「新政権が樹立されるまで待つように」と回答を避けた。女性の権利に何らかの縛りがかかる可能性が高い。

「国民が爆破を許すと思っているのか」との質問に

 表現の自由については「民間…

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2021-08-18 09:04:24Z
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